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『日本の湿原』【新刊案内】

お待たせいたしました!
『日本の湿原』は好評発売中です。

出版記念特別価格!
2,940円(税込)+160円(送料)のところ、
2013年10月10日までの期間限定で「2,600円(税・送料込)」で販売いたします
※(株)生物研究社への直接ご注文に限ります。書店等での割引販売不可。
「ブログを見た」と明記してください。

キャンペーンは終了いたしました。
ご注文方法はこちらをご覧ください。


日本の湿原日本の湿原

原口 昭:著

ISBN978-4-915342-67-7
A5 判・並製・214ページ
定価 本体2,800円(税別)
(送料別)
【内容紹介】
 一般に「湿原」とよばれている生態系は,水陸の境界に位置する特殊な環境にあり,希少な生物種の保全,豊富な水資源の水理・水質環境の調整,泥炭などの有機質土壌による地球の炭素循環の調節など,さまざまな機能をもつ。
 湿原の生態的役割や環境調節機能の重要性が認識されるようになってから,日本でも多くの研究者が湿原に目を向けるようにはなったが,湿原の多様な機能を総合的に解析し,これを自然科学的基盤に基づいた保全に結びつけようとする研究は現在もなお十分であるとはいえず,貴重な湿原保全のために基盤となる研究成果のいっそうの蓄積が必要とされている。
 本書では,実際に筆者や,筆者が共同研究者とともに行った研究をもとに,モノグラフ的に個々の湿原の紹介を行う。個別の湿原の紹介のなかで,これまでの研究成果をレビューしつつ,湿原のおかれた状況とその問題点を整理し,保全に関する意見を述べたい。筆者がそれぞれの湿原のもつ問題をどのような観点でとらえ,それに対してどのようなアプローチで研究を行ったのかをいくらかでも理解いただけることを期待して本書を執筆した。
(はじめにより抜粋・改変)
〈「海洋と生物」誌の好評連載「日本の湿原」を大幅に見直しし,1冊の単行本になりました。〉

【目次】

はじめに

序章 日本の湿原の価値とその機能
 1.湿原の研究
 2.湿原とは
 3.湿原の価値・機能・魅力
 4.湿原の分類
 5.日本の湿原研究の流れ
 6.日本の湿原に関する文献
 7.日本の湿原

第1章 海洋と湿原
 1−1 砂丘と塩湿地−春国岱−
  1.春国岱の生物多様性とその要因
  2.海洋性の湿原
  3.世界に2例しかない砂丘系アカエゾマツ林
  4.春国岱の森林構造と更新
  5.森林の立地環境とその遷移
  6.春国岱の今後と保全に向けて
 1−2 北海道東部の海洋性湿原−霧多布湿原−
  1.海洋性の湿原
  2.霧多布湿原の成立
  3.霧多布湿原の植生
  4.海水の浸入と植生による緩衝帯
  5.ハンノキ林の立地条件
  6.霧多布湿原の保全に向けて

第2章 霧と湿原
 2−1 霧によってつくられた湿原−落石−
  1.落石
  2.霧と湿原
  3.落石周辺の湿原植生
  4.アカエゾマツ林
  5.霧が運ぶ物質
  6.大気降下物と樹木の相互作用
  7.土壌凍結と渓流水
  8.落石周辺の湿原の保全

第3章 山地の湿原
 3−1 北海道北部の山地性の湿原
  1.北海道北部の湿原
  2.苦頓別湿原
  3.泥川湿原
 3−2 火山がつくる湿原−九重−
  1.火山性の湿原
  2.火山灰の降灰による植生の変化
  3.湿原の涵養水
  4.流域内の水の相互連環
  5.タデ原湿原の植生
  6.めまぐるしく変化する湿原植生
  7.過去の植生の変遷と火山活動
  8.火山と野焼きと共生する里谷地

第4章 人と湿原
 4−1 浅茅野湿原
  1.湿原への有機物負荷
  2.湿原の化学環境と植生
 4−2 サロベツ湿原
  1.湿原の排水による農地への転換
  2.泥炭の採掘と植生の回復
 4−3 都市の中の湿原−深泥池−
  1.都市型湿原
  2.深泥池の浮島
  3.深泥池の植生
  4.深泥池の泥炭層とその維持機構
  5.浮島の浮沈運動と水質の関係
  6.浮島の下にある水層の水質
  7.水質に関する環境問題
  8.水位変動にともなう土壌の物理化学的環境の変動
  9.湿原の再生複合体理論
  10.浮島の微地形とミズゴケの生育
  11.ミツガシワとその成長
  12.微地形上の酸化・還元状態と植物の分布
  13.都市型湿原の問題

第5章 湿原の生物と生理生態的特性
 5−1 ミズゴケ
  1.ミズゴケの分布
  2.ミズゴケの光合成
 5−2 ヨシ
  1.塩湿地のヨシ群落
  2.汽水域でのヨシ群落とリンの関係
  3.ヨシの耐塩性
 5−3 ミドリムシ
  1.底生のミドリムシの分布
  2.ミドリムシの光合成
 5−4 土壌微生物による有機物分解
  1.土壌微生物のはたらき
  2.微生物による有機物の分解

終章 湿原の保全にむけて
 1.世界各地でみられる硫酸による環境汚染
 2.水環境の保全(湿原の修復)
 3.日本の湿原の今後

おわりに
参考文献
索 引


【著者紹介】
原口 昭:北九州市立大学国際環境工学部教授


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